日系企業向け 米国移民法ニュース-2012年9月

Date: 9/18/2012
 日系企業向け 米国移民法ニュース(2012年9月)

USCISによるL-1Bビザの承認率について

米国移民局(U.S. Citizenship and Immigration Services (USCIS))は、2003年から2011年までに提出されたL-1B(専門知識)嘆願申請への承認率と却下率を発表し、承認率は91%から94%程であると述べました。L-1B嘆願申請に関わる制定法や規定は変更されていませんが、2008年初頭からの承認率に比べると大幅に減少しました。2011年の承認率は73% と落ち込み、2003年以来最低の承認率となりました。さらに、L-1B嘆願件数も、2007年の30,000件弱から2011年の約14,000件と減少傾向にあります。

DOSによる2013年及び2014年会計年度における移民多様化ビザ抽選プログラムについて

国務省(Department of State (DOS))は、2014会計年度のオンライン申請期間を、2012年10月2日(火)から2012年11月3日(土)までと発表しました。今回の発表は登録期間にしか触れていませんので、更なる詳細情報については、今後発行の当事務所移民法アラートをお待ち下さい。

また、現在DOSのウエブサイトで2013年会計年度の移民多様化ビザ抽選プログラムの当選状況を確認できます。DOSは、2012年5月1日を以って従来の郵送やEメールによる当選通知からウェブサイトによる通知に切り替えたため、応募者はDOSのウェブサイトで当選状況を確認しなければなりません。実際のところ当選者全員が永住権を申請するとは限らず、当選者が追加されている可能性があるため、当初の発表で当選を逃した応募者に対し、2012年10月1日以降ウェブサイトで当選状況を再確認するように勧めています。応募した際に発行された受取確認書を紛失すると、2013年度の当選結果を確認できませんのでご注意ください。また、2013年会計年度の移民多様化ビザ抽選プログラムの応募件数はおよそ12,500,000件でしたが、2012年度の同プログラムでの応募件数19,600,000件に比べると大幅に減少しました。

引き続き使用可能な「有効期限の切れた」フォームI-9について

USCISは、雇用者がUSCISのウェブサイトから現在ダウンロード可能であるフォームI-9を継続して使用するようにとの発表を行いました。このフォームに記載されている有効期限は2012年8月13日ですが、現時点では未だ新しいフォームが完成していないため、引き続き有効期限切れのフォームを使うようにとのことです。なお、USCISは新しいフォームに関する意見や提案を2012年9月21日まで受付けています。この期間が終了してからも、提案や提言を取り入れた新フォームが完成する迄には更に時間がかかる可能性があります。また、各雇用主は、EビザやLビザで米国に赴任している従業員を含めた全従業員のフォームI-9を作成しなければなりません。さらに従業員は、入社初日にセクション1を記入しなければなりません。

米国国税庁のITIN手続変更について

米国国税庁(Internal Revenue Service (IRS)は、個人納税者番号(Individual Tax Identification Number (ITIN)の取得手続について暫定的な変更を公表しました。ITINは、IRSが社会保障番号を取得する資格のない個人に対し税務管理を目的として発行されますが、今回の変更の目的は、ITINの発行手続を強化するためであると説明しています。ITINに関する規定変更がされるまで、パスポートや出生証明書の原本を提出する申請者、または写しを提出する場合は発行機関からの証明書を提出する申請者のみに対してITINを発行しています。従来のような公証人による認証済みの写しではITINが発行されません。IRSの発表では、2013年前半にはITINに関する規定が発布される模様です。

本記事およびその他移民法に関するご質問は、エルドン・角田弁護士 (Email: ekakuda@masudafunai.com)、もしくは移民法部門のその他弁護士までご連絡ください。また、当事務所のサービス、弁護士の説明などに関するご質問・コメントにつきましては、クライアント・サービス部門の江口 香または徳吉 史子 (tel:312.245.7500)までご連絡ください。

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