日系企業向け 米国移民法ニュース-2012年5月

Date: 5/9/2012
 日系企業向け 米国移民法ニュース(2012年5月)

発行枠に基づくH-1Bビザの申請状況

米国市民権移民サービス(U.S. Citizenship and Immigration Services (USCIS))は、2012年4月27日現在でUSCISが受理した発行枠に基づくH-1Bビザの嘆願数が、普通枠(上限が65,000)に対し約29,200、米国で修士以上の学位取得者を対象とする別枠(上限が20,000)に対しては約12,300に達したことを発表しました。これらは、2012年10月1日から雇用されるH-1B資格の従業員を対象とするものです。

新たな5年間有効のL-1ビザ保持者は、フォームI-797の提示を求められる

米国大使館および領事館は、日本人向けに5年間有効のL-1ビザを新規に発行してきましたが、そのL-1ビザには、「入国管理(POE)の審査官にフォームI-797(承認通知)またはI-129SLビザ包括嘆願に基づく非移民ビザ嘆願書)を提示しなければならない」との注意書きが添えられています。従って、新規の  L-1ビザを保持する方は、パスポートと共に、USCISが米国で発行したフォームI-797の原本を携帯することが非常に大切です。また、米国大使館または領事館でL-1包括ビザを申請し発行された方は、I-129Sの写しを携帯すべきです。さらに、POEで通関手続を受ける際は、これらの書類を提示する必要があります。L-1ビザ規則によれば、L-1ビザに基づき入国を許可される者は、フォームI-797(承認通知)に記載されたL-1資格の有効期限を超えない範囲で滞在有効期間を与えられます。従って、税関国境警備局(CBP)が発行するI-94(出入国記録)カードの有効期限は、L-1ビザの有効期限ではなくフォームI-797の有効期限までとなっていなければなりません。

出入国記録I-94カードが今年の夏から自動化される

国土安全保障省(The Department of Homeland Security (DHS))は、有効な滞在資格の証拠として従来使用されてきたI-94カードを自動化することを発表しました。ビザ免除プログラム(Visa Waiver Program (VWP))で米国に入国する外国人が入国手続のために記入していたI-94Wカードはすでに自動化されており、彼らのパスポートおよび入国スタンプがそれに代わり適法な滞在資格を証明します。国土安全保障省(The U.S. Department of Homeland Security (DHS))は、この自動化により、関係機関および航空会社に年間約1900万ドルの節約をもたらしたと主張しています。次のステップは、全ての非移民外国人に対してI-94カードの記入を廃止し全面的な自動化を進めることです。当面、旅行者は継続してI-94カードを記入することになりますが、入国手続の際、税関国境警備局(Customs and Border Protection (CBP))の審査官は、電子的にI-94の記録を作成します。この移行措置の期間、本人が記入したI-94カードの番号と、審査官が作成する電子的なI-94の番号が一致しないために混乱が生じることが予想されます。それを避けるため、CBPは、旅行者が特定の生態識別情報を入力できるようなウエブサイトを作り、そこで電子的なI-94番号を入手できるようにします。この試験的なプログラムは今年の夏から海港および空港で開始される予定です。

フォームI-94は、フォームI-9(就労資格確認書)手続およびE-Verify(電子確認制度)における就労資格の確認のほか、社会保障カードや運転免許証の発行など、様々な用途があることから、この変更による広範囲の影響が予測されます。

本件については、最新情報が入り次第、当事務所の移民法ニュースでお知らせいたします。

本記事およびその他移民法に関するご質問は、エルドン・角田弁護士 (Email: ekakuda@masudafunai.com)、もしくは移民法部門のその他弁護士までご連絡ください。また、当事務所のサービス、弁護士の説明などに関するご質問・コメントにつきましては、クライアント・サービス部門の江口 香または徳吉 史子 (tel:312.245.7500)までご連絡ください。

週間総合移民法ニュース(英語版)はこちらをご参照ください。