ビジネス移民法 速報 - 2010年9月

Date: 9/28/2010
 ビジネス移民法 速報 - 2010年9月

2012年度の永住ビザ抽選(DV-2012)の申請登録期間は、2010年10月5日から11月3日まで

米国国務省(DOS)は、2012年度(2011年10月1日から2012年9月30日まで)の永住権者の多元化ビザ抽選プログラム(the Diversity Immigrant Visa Lottery Program, 以下 「DV-2012」という。)に関する情報を発表した。国務省は、日本を含む、米国への移民人口の低い国の人々に対して、年間50,000人分の「グリーン・カード」を発給する。

2012年政府会計年度の本プログラムにおける大きな変更として、DOSによる当選者への通知方法がオンラインだけになったことである。2011年5月1日から、応募者は、http://www.dvlottery.state.go のEntry Status Checkサイトを通じて応募状況を確認できるようになる。さらに、当選者は、かかるサイトでビザ申請手続の方法やビザ面接予約も確認できる。従って、全ての応募者は、DOSのウエブサイトで当選状況をチェックしなければならず、郵送やEメールによる当選通知は廃止されたことに注目されたい。さらに、当選者に対するビザ申請手続の説明もEntry Status Checkのサイトでのみ発表される。

この永住ビザ抽選プログラムで「グリーン・カード」を取得するためには、一定の資格要件を満たす外国人でなければならない。抽選ビザの応募者の中から、コンピュータが無作為に当選者を選出する。ビザ抽選による「グリーン・カード」は、6つの地域のうち、米国への移民率の低い国に対して、より多くの「グリーン・カード」が発給され、逆に、過去5年間に米国へ50,000人以上の移民を送り込んだ国には、一切発給されない。その6つの地域の中で、1つの国に対して発給される「グリーン・カード」の数は、その年度の「グリーン・カード」の発給割当数の7パーセントを超えることはない。

DV-2010プログラムへの参加資格を与えられない国

以下の国々は、家族および雇用に基づく移民ビザ分類で主な移民を送り込んでいるため、または「移民率が高い」ため、DV-2012プログラムへの参加資格がない。すわなち、ブラジル、カナダ、中国(本土生まれ)、コロンビア、ドミニカ共和国、エクアドル、エルサドバドル、ガテマラ、ハイチ、インド、ジャマイカ、メキシコ、パキスタン、ポーランド、フィリピン、ペルー、韓国、英国(アングィラ島、バーニューダ諸島、英国領バージン諸島、ケイマン諸島、フォークランド諸島、ジブラルタル、モントセラト島、ピトカム、セント・ヘレナ島、タークス・カイコス諸島を含む。ただし、北アイルランドを除く)、およびベトナムである。香港特別自治区、マカオ特別自治区および台湾は、永住ビザ抽選の応募資格が与えられる。DV-2012プログラムへの応募資格を与えられた国は、別表Aに記載されている通りである。

新登録手続方法

DV-2012プログラムへの応募はコンピュータで行うことが義務付けらている。応募期間は、2010年10月5日火曜日正午(東部標準時)から2010年11月3日水曜日正午(東部標準時までである。DOSは、郵送による申請書は受け付けず、電子的な申請のみ受け付ける。この60日間の応募期間中に、応募者は、永住抽選ビザプログラムのウエブサイトwww.dvlottery.state.govから応募票にアクセスし、登録することができる。本登録期間中に応募できるのは、1人につき1回のみである。同人物が2回以上応募した場合、その申請者は、出身国を問わず、資格を喪失する。

 DV-2012プログラムの応募手続きは以下の通りである。

応募票 DOSは、応募期間中に、応募者が、永住抽選ビザプログラムのウエブサイトwww.dvlottery.state.govを通して電子的に提出した、電子的多元化永住ビザ申請登録のみを受け付ける。同人物が2回以上申請登録した場合、提出者がだれであろうと、その申請者は資格を喪失する。申請者は、登録に際し以下の質問に答えなければならない。

1. 申請者の氏名

2. 申請者の生年月日

3. 性別

4. 申請者の出生地 (市町村)

5. 申請書の出生地 (国名)

6. 出身国の応募資格の有無

7. 申請者の写真を添付。要領については、以下に記載する「写真の要件」に従うこと。

8. 現在の郵便の宛先

9. 現在住んでいる国名

10. 電話番号(記載自由)

11. E-メール・アドレス

12. 最終学歴

13. 婚姻の有無

14. 申請者の子供(未婚で21歳未満)の人数。(適格な子供は全員記載すること。記載漏れがあった場合、その申請者は資格を喪失し、ビザの面接時に全てのビザを却下される結果となる。)

15. 申請者の配偶者情報: 氏名、生年月日、性別、出生地(市町村)、出生国、および、以下に記載する「写真の要件」を満たした写真。(配偶者情報を記載しないと、その申請者は資格を喪失し、ビザの面接時に全てのビザを却下される結果となる。)

16. 申請者の子供に関する情報: 氏名、生年月日、性別、出生地(市町村)、出生国、および以下に記載する「写真の要件」を満たした写真。申請者の子供は全て記載すること。子供の記載漏れがあった場合、その申請者は資格を喪失する。

17. 署名は不要。新規に電子的応募票が採用されたため、従来の応募票に要求された署名は不要となった。

写真の要件

 申請者は、申請者の配偶者および21歳以下の全ての子供(嫡出子、法的な養子および継子。ただし、すでに米国の市民権、または永住権を取得している子供は除く)の写真を提出しないと、失格となる。子供が申請者と同居しておらず、永住ビザ抽選(DV-2012)プログラムでグリーン・カードを取得する意思がない場合でも、その子の写真は必要である。写真は、応募票と共に電子的に添付しなくてはならない。写真は各自別々でなければならない(家族で一緒に撮ったもの、グループで撮ったものは不可)。従って、申請者、申請者の配偶者および子供は、各自のデジタル写真を応募票と共に、オンラインで提出しなければならない。デジタル写真は、デジタル・カメラで撮った写真、または写真をデジタル・スキャナーでスキャンしたもので、以下の要件を満たしていなければならない。

新しいデジタル写真

1. 写真は、ジェイペグ(JPEG)の国際規格に従ったもの。

2. 写真は、カラー写真で(色彩の濃度は)1ピクセルにつき24ビットでなければならない。(白黒写真また8ビットのものは、不可)

3. サイズは、最高240キロバイツまで受け付ける。

4. 大きさは、最低幅600ピクセル、高さ600ピクセルで、幅と高さは同じ長さでなければらない。

スキャンした写真

5. 写真をスキャンする場合、解像度は、1インチに最低300ドットでなければならない。

6. 写真は、ジェイペグ(JPEG)の国際規格に従ったもの。

7. サイズは、最高240キロバイツまで受け付ける。

8. イメージ現象度は、600 x 600ピクセルでなければならない。

9. 写真は、カラー写真で(色彩の濃度は)1ピクセルにつき24ビットでなければならない。(白黒写真また8ビットのものは、不可)

その他の要件

10. 顔は、真っ直ぐカメラを向いていること。

11. 上向き、下向き、横向きは不可

12. 顔の大きさが写真全面の50%以上でなければならない。

13. 写真の背景は、明るい中間色であること。(かなり暗い色や柄のある背景の写真は不可)

14. 焦点の合っていない顔写真は不可

15. サングラスその他の顔を覆う装身具をつけた写真は不可

16. 宗教的な理由においてのみ、申請者が頭を覆うものや帽子を被った写真が認められる。ただし、顔を少しでも覆ったら不可

国務省(DOS)による応募処理

申請者が応募票を提出すると、国務省は、応募票の受取確認通知を電子的に申請者に送ってくる。応募資格を満たした申請者の中から、コンピュータが無作為に当選者を選出する。全ての応募者は、DOSのウエブサイトで当選状況をチェックしなければならず、郵送やEメールによる当選通知は廃止されたことに注目されたい。国務省は、DV-2012永住ビザ抽選プログラムの応募者の中から通常約100,000人の当選者を選出し発表する。ただし、実際に「グリーン・カード」が発行されるのは、その半分の50,000人分である。なぜなら年間の発行割当数が50,000人分だからである。このビザ抽選プログラムの当選者にグリーン・カードが発行されるのは、2011年10月1日から2012年9月30日までである。ただし、発行割当分を超えた人数が当選者として登録されているので、移民ビザの取得を希望する当選者は、その発表を確認後、速やかに手続を進める準備をしなければならない。DOSは、無作為の抽選に当選したからといってが必ずしも「グリーン・カード」が取得できる保証はないことを強調した。

教育または職業経験

永住ビザ抽選プログラムに応募するためには、申請者は、高卒以上またはそれと同等の資格を有しているか、過去5年間に、少なくとも2年間の訓練または経験を必要とする職業に就いた職業経験が、2年以上なければならない。高卒またはそれと同等とは、米国の高卒に相当する12年間の初等および中等教育を受けているものと定義される。教育または職業経験を証明する書類は、応募票と共に提出してはならないが、ビザの変更または滞在資格変更のために領事館で面接を受けるときに、領事職または市民権移民局(USCIS)の係員に提出しなければならない。職業経験の資格は、DOLのO*Netというオンライン・データベースに基づいていなければならない。

永住ビザ抽選プログラムへの応募は無料

国務省は、毎年行われる永住ビザ抽選多元化プログラムへの応募は、無料であることを指摘した。このプログラムの実施に当たり、外郭団体または民間サービスを使用しないことを強調した。申請者から直接電子的に提出された応募票は、応募資格を満たす限り、有償で申請を委託された代理人により電子的に提出された申請書と同様に、国務省のケンタッキー領事センターのコンピュータで平等に選出されるチャンスがある。ただし、申請者または申請委託代理人が一人につき2つ以上の申請をすると、このプログラムから失格する。抽選多元化処理特別料金は、抽選に「当選」し、「グリーン・カード」を発給される者が後日支払えばよい。

 (別表Aについては、当事務所の英語ウエブサイトをご参照ください。)

 本記事およびその他の移民法について質問のある方は、エルドン・角田弁護士までご連絡ください。

Eメール:ekakuda@masudafunai.com (日本語可)

 また、当事務所のサービス、弁護士の説明などについて、ご質問、コメント等ございましたら、クライアント・サービス部門の江口香または徳吉 史子(tel:312.245.7500までご連絡ください。