月刊 ビジネス移民法ニュース-2010年5月

Date: 5/6/2010
 月刊 ビジネス移民法ニュース(2010年5月)

USCISは、H-1B枠内申請についての最新情報を発表(2010年4月 27日更新)

  当事務所の「週刊 ビジネス移民法ニュース 2010年4月5日版」に掲載したように、USCIS(米国市民権移民サービス)は、2011年会計年度(2010年10月1日から2011年9月30日まで)におけるH-1Bの枠内申請数が、最初の提出期間である2010年4月1日から4月7日までの間に発行枠の上限に達しなかったと発表した。USCISがこの期間に受理した枠内嘆願数は、19,100件であった。(このうち、約13,500件は一般枠で、約5,600件は米国で修士以上の学位を取得した外国人を対象とする別枠での申請であった。) 一般枠での発行数は65,000件、別枠での発行数は20,000件である。従って、2011年会計年度におけるH-1B枠はまだ空いており、USCISは引き続き嘆願を受け付ける。

  2010年4月27日現在、USCIS は、これまでに受理したH-1Bの枠内申請数を、一般枠では16,500件、別枠では6,900件と更新した。

  本件に関する最新情報が入り次第、当事務所の移民法サイトに掲載する。

ICEは、OPTおよびH-1Bにおける枠待ち条項についての案内を修正

  ICE (移民関税執行局)下のSEVP(留学生・交換訪問者プログラム)は、OPT(実務訓練)、STEM OPT(科学・技術・数学の学位を取得するためのOPTプログラム)、およびH-1Bの「枠待ち」救済条項についての案内を修正した。SEVPは、2008年4月8日に発表された中間最終規則の中で紹介されたSTEM OPT(科学・技術・数学の学位を取得するためのOPTプログラム)に基づく滞在延長およびH-1Bの「枠待ち」救済条項の解釈について案内を発行したが、今回の修正案内が前回の案内に取って代わると述べた。


  主な修正点は以下のとおりである。

1. DSO(指定大学事務局)が、学生のプログラム終了後にOPTを推薦する際に取らなければらならない手続きを修正する。その理由は、SEVIS(留学生・交換訪問者制度)が更新されておらず、DSOが学生のプログラム終了後OPTを推薦することができなかったためである(STEM OPT に基づく延長は除く)。

2. 学生が、教科課程終了後にOPTに携わる場合、EAD(就労許可カード)の発効日から実際に仕事を開始するまで、あるいは現在の雇用主から新たな雇用主の下で仕事を開始するまでの間、それぞれ10日間の猶予期間があったが、かかる10日間の猶予を削除する。このような猶予期間は、2008年4月から有効となっていたが、今後は、その猶予条項が提案・規定されるまで先送りされる。(その結果、たとえば、EADの発効日から実際に仕事を開始するまで、あるいは現在の雇用主から新たな雇用主の下で仕事を開始するまで9日間の失業期間があれば、現在OPT期間中に許されている90日間の失業期間から、かかる9日間が差し引かれることになる。)

3. STEM OPT延長期間の雇用は、有給でなければならないという制限を削除する。かかる制限は、2008年4月から実施されていたが、今後は承認されるまで先送りされると述べた。

4. 学生が教科課程終了後のOPT期間に外国を旅行するためには、有効なEADが必要であることを確認する。学生がH-1Bの「枠待ち」期間にEADの有効期間が切れてしまった場合、外国旅行をするためにはH-1Bビザを取得し、かかるH-1Bビザを使用して、9月21日以降に米国に再入国しなければならないと指摘した。

USCISは、2011年会計年度におけるH-1Bの枠内申請数が最初の提出期間で発行枠の上限に達しなかったことを発表-嘆願数は昨年より大幅に減少

  USCIS(米国市民権移民サービス)は、2011年会計年度(2010年10月1日から2011年9月30日まで)におけるH-1Bの枠内申請数が、最初の提出期間である2010年4月1日から4月7日までの間に発行枠の上限に達しなかったと発表した。USCISがこの期間に受理した枠内嘆願数は、19,100件であった。このうち、約5,600件は(米国で修士以上の学位を取得した外国人を対象とする)別枠での申請であった。一般枠での発行数は65,000件、別枠での発行数は20,000件である。従って、2011年会計年度におけるH-1B枠はまだ空いており、USCISは引き続き嘆願を受け付ける。

  USCISは、最初の提出期間に受理された全ての嘆願を、2010年4月7日に提出された申請として受理通知を発行すると指摘した。さらに、特急処理を要求する嘆願については、最初の提出期間のどの日に受理されたかを問わず、2010年4月7日から最初の考査が開始される。

  2010年会計年度(2009年10月1日から2010年9月30日まで)において、H-1Bの枠内申請数は、2009年 12月21日まで上限に達しなかった。2010年および2011年のH-1Bの枠内申請数が最初の申請期間に上限に達しなかったのは、両会計年度における経済不況、ならびにH-1Bの嘆願に対するUSCISの考査が厳しくなったためであると推定される。2011年会計年度における嘆願数は、2010年会計年度に比較して約20%も減少している。しかしながら、米国の経済が回復の兆しも見せていることから、今期の発行枠の上限は前年度よりも早く満たされることが予測される。

DOLは、PERM手続における渋滞緩和対策を開始

  DOL(米国労働省)は、PERM(労働許可証明手続)プログラムにおける渋滞緩和対策を開始したように見受けられる。当事務所は、DOLが2010年会計年度の終わり(2010年9月30日)までに、50%以上渋滞を緩和させる計画であるとの状況報告を受けている。

  (本記事についての詳細は、当事務所の英語ウエブサイトをご参照ください。)

 本記事及びその他の移民法について質問のある方は、エルドン・角田弁護士までご連絡ください。

      Eメール:ekakuda@masudafunai.com (日本語可)

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